現在、高度情報化により、経済、政治、教育、医療などさまざまな分野が急激に変化・成長を遂げています。ただし、個人情報や企業独自の知的財産のセキュリティ保護が不可避です。データを保護するために最も有力な手法は「暗号化」です。
暗号化はアルゴリズムに従って文字列を変えたりし、第三者が解読できないようにするための技術です。例えばSSL通信の途中でハッカーが盗聴しようとしても、暗号化されてれば無意味なデータなので、心配は要りません。
しかし、要注意点として、暗号化の仕組みを十分に理解しないと、データが解読されてしまう可能性があります。
データを暗号化するには、「暗号鍵」を使用し、全く違う「暗号化されたデータ」にすることが必要です。元のデータに戻すためには、同じ「暗号鍵」を用いて復号します。この仕組み上、「暗号鍵」が非常に重要な役割を果たし、盗まれたら、暗号化した意味も無くなります。つまり暗号鍵さえ守れば、データも守れると言えるのです。
本セッションでは、暗号化におけるよくある勘違いを解説します。