競争を生き残る為に、経営者に求められる戦略思考とマインド
「逆・タイムマシン経営論」著者 楠木 建 氏に、経営の本質についてお話頂きました。
日本国内の企業を”日本企業”と呼称するのは正しいのか。
国内の企業が一丸となり同じ方向に邁進していた高度経済成長期と違い、成熟した現代では各企業に多様性が備わっています。
競争の主体は”個別の企業”であり、競争戦力は”個性”である現代において、一流の経営者が持つべきマインドを語って頂きました。
一流経営者と二流経営者の違いに切り込みます!
―歴史を振り返ると、多くの物事が変化している中で
一貫して変わらないものがある。これが「本質」だ...!
シリコンバレーを筆頭とする欧米企業の技術や手法を輸入する「タイムマシン経営論」は、ソフトバンク孫社長などが取り入れてきた有名な経営論です。
『ストーリーとしての競争戦略―優れた戦略の条件』の著者でもある楠木建氏は、過去の歴史を紐解き、変わらない本質を戦略に活かす「逆タイムマシン経営論」を提唱します。
本書では特に、経営判断を惑わす3つの「同時代性の罠」に着目しています。
「飛び道具トラップ」...AIやブロックチェーン等、最新のテクノロジー
「激動期トラップ」...いつも「今こそ激動期」という見方
「遠近歪曲トラップ」...遠くのものは良く見え、近くのものは粗が目立つこと
流行やステレオタイプ的なものの見方に侵された言説に、多くの経営者が意思決定を間違うということがありました。この罠を回避するため、逆タイムマシンに乗って過去を遡りましょう。
必要となるのは新聞や雑誌の過去記事だけ!経営センスに磨きがかかる1冊です。